独学派データベース >> 学問・受験 >> 「英語⇔英語」 >> 2:語学学習(英語)の基本はリスニングにあった!


2-6:学校の「文法」詰め込み教育は正しいのか


学校教育では「文法」が非常に重視されます。文法的に誤りならそれはもはや英語ではない!といわんばかりの文法の詰め込み具合です。

この文法詰め込み教育によって英語嫌いになった犠牲者はかなりの数いると思います。そのくらい日本の文法教育というのはつまらないのです。

日本の英文法教育というのは正しいのでしょうか。

中学校から英語を学習(最近では小学校から英語を学習する)しても、大学に至るまで8〜10年近い英語を学習するのにさっぱり話せるようにもならない英語教育。

8〜10年自転車に乗る教育を受けて自転車に乗れない子供なんていますでしょうか?ほとんどいません。

ですが、英語に関しては8〜10年も学習しても使いこなせない人がほとんどなのです。

これは誤った英語教育といわざるを得ません

学校の先生自体が英語もまともに喋れないのに、「文法は大事だ」というのです。これはおかしくは無いでしょうか?

現実に、英語圏にいった人は、文法通りの英語なんて全く必要なかったといいます。いわゆるブロークンイングリッシュでも十分に通じるのだそうです。

では実際に語学の達人は文法をどう見ているのか見てみましょう。

まずはじめは、18ヶ国語を操る考古学者であり実業家のハインリッヒ・シュリーマンはこのようにいっています。
古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫)  P36

私は2ヵ年にわたって、ひたすら古典ギリシア文学に専念して、この時日の間にほとんどすべての古代古典作家をざっと呼んだが(略)ギリシア語文法といえば、私はただ名詞変化と規則動詞と不規則動詞を学んだだけであって、貴重な時間の一瞬も、文法上の規則の勉強のために費やさなかった。そのわけは、ギウナジウムの8か年を通じて、たしかに時にはさらに長く、退屈な文法上の規則に苦しめられいじめられたすべての若者のうちで、ただの一人も一見して明らかな数百の誤りを犯すことなしに、1通のギリシャ語の手紙も書くことが出来ないことを私は知っていたから、私は学校でとられている方法は全く間違っていると、かたく信じなければならなかったからである。私の見解では、ギリシャ語文法の基礎的知識はただ実地によってのみ、すなわち古典散文を注意して読むこと、そのうちから範例を暗記することによってのみ、わがものとすることができるのである。私はこの最も簡単な方法によったために、古代ギリシャ語をまるで現行語のように覚えた。こうして実際に私はそれを全くりゅうちょうに書き、またどのような題目についてもやすやすと話し、またいつまでもこの言葉を忘れることは無い。私はそれが文法書に記入してあるか、否かは知らないにしても、どのような文法の規則も知っている。
驚くべきことですが、1800年代中頃ですでに学校の文法教育が問題だとシュリーマンはいっているのです。

ギウナジウムの8か年を通じて、たしかに時にはさらに長く、退屈な文法上の規則に苦しめられいじめられたすべての若者のうちで、ただの一人も一見して明らかな数百の誤りを犯すことなしに、1通のギリシャ語の手紙も書くことが出来ないことを私は知っていた」というのは、今の日本の学生にも当てはまるのではないでしょうか。

日本はそこから150年以上経った今でも文法教育は大事だといっているのです。全く馬鹿げています。

次に、12ヶ国語を操り71年数学国際オリンピック金メダルの大道芸人、ピーターフランクルはこのように言っています。

「ピーター流らくらく学習術」 ピーターフランクル (岩波ジュニア新書) P114〜121

外国語を勉強するときは、ほかの事を勉強する際も、その道の上手な人をまねすればいいとぼくは思っています。 〜略〜 外国語を勉強するときはだれの真似をすればいいでしょうか。 〜略〜 そこらにいる小さな子供なのです。 〜略〜 子供がしないのに大人がしていることを二つ紹介します。ひとつは文法の勉強です。 〜略〜 もう一つ、子供がしなくて大人がすることは翻訳です。子供が翻訳できないのはあたりまえです。他の言語はまったく分かりませんから、もちろん翻訳することはできません。このことから、翻訳をしなくても言語は勉強できるということがわかります。翻訳しないからこそ、いろいろな概念を正確に覚えることができるのです。 〜略〜 翻訳しないからこそ、子供の頭には正しい概念が生まれるのです。 〜略〜 僕は外国語で話す際には、できる限り頭の中では翻訳をしないことにしているのです。
このように、語学の達人が、語学を学習するのに「文法の勉強は不要(少なくとも語学学習で真っ先にやるべきことではない)」といっているのです。

ですが、私たちは中学時代から洗脳されるかのように「文法は大事だ、文法は大事だ、文法は大事だ」と習ってきたので、文法を抜きにした語学教育なんて語学教育ではないと思ってしまいますが、実際語学の達人から言わせれば、そのような文法中心教育こそ誤っているのです。

ただ、散々文法は大事だと習ってきたので、今更文法は大して大事ではないといわれても不安だと思われる方もいらっしゃるでしょう。

そういう方は、文法を日本語で勉強するのではなく、文法を英語のまま、「英語⇔英語」で学習しましょう。
英文法を「英⇔英」方式でゼロから身につける方法


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