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5-7-1:「英和辞典」にこだわる人へ


■英英辞典がいいということがわかってもどうしても学校教育が英和辞典を使用しているので、英英辞典を使うのは不安だと言う人がいます。これは仕方ないことです。学校では英和辞典が常識ですから不安になるのも当然でしょう。


■また中学レベルの英語力しかなく、自分には「英英辞典」は敷居が高いと言う人もいるでしょう。


■英英辞典は敷居が高くて近寄りがたい、でも英和辞典は日本語⇔英語の神経回路が構築しそうで怖い・・・そんな人に合った辞書はあるのでしょうか。実はあるのです。


■そこでお勧めなのが「英英和辞典」と呼ばれるものです。※「英英辞典」ではなく「英英和辞典」なのでご注意お願いいたします。


■実はこの辞典はまだこの世に出てからそんなに時間がたっていない新しいタイプの辞典です。なのであまり学校でも使っている人は少ないかもしれません。しかし内容は秀逸なのです。「英英和辞典」とは簡単に言うと、英単語の定義が英語の文章で書かれています。ここまでは普通の「英英辞典」ですが、その英語の文章で書かれている定義がきちっと日本語訳されているのが「英英和辞典」です。

■日本では今のところ「英英和辞典」はまだ2冊しか出ていません。

ケンブリッジ英英和辞典 927ページ 3885円 小学館 ※単語の訳だけにとどまっている
ワードパワー英英和辞典 1952ページ 3360円 Z会 ※すべての単語と例文の訳を載せてある
※「ワードパワー英英和辞典」はあの有名なオックスフォード辞典から作られているので内容には定評があります。
※語彙の少なさを指摘する人もいるが、それは翻訳家とかそういう人であって、収録語数37000、例文数34000は中学から高校、大学まで十分に使える辞典です。
※(追記)この記事を書いてから1年くらいがたちましたが、2008年6月に
 コウビルド英英辞典に新しく「Collinsコウビルド米語版英英和辞典」が加わりました!

の2冊だけです。その中でもお勧めなのが、Z会で出しているワードパワー英英和辞典です。「ワードパワー英英和辞典」はすべての単語と例文の訳を載せてあるのに対して「ケンブリッジ英英和辞典」は単語の訳だけにとどまっています。なので、私のようなあまり英語が出来ないタイプの人は「ワードパワー英英和辞典」のほうがお勧めです。

  

■ここで、なぜ「英英和辞典」がいいのか説明しましょう。通常皆さんが使っている「英和辞典」は、調べたい単語に対して日本語で意味が書いてあるだけです。例文が載っている辞書がほとんどですが、それはあくまで単語の使われ方が書いてあるに過ぎません。その単語がどうしてそのような意味になるのか書いてないのです。だから辞書で単語を調べても、単語の意味が書いてあるだけで印象に残らないので何度調べても覚えられないという現象が起こってきます。そういう経験をした人はいないでしょうか?実は私がそうでした。辞典で何度も調べて、調べたものには黄色線を引いて、辞典が黄色線だらけになっても、単語の意味を覚えていないのです。


■また「英和辞典」では単語の微妙なニュアンスがわかりません。同じ意味なのに使われる単語が違う場合、意味不明なまま記憶するしかなくなってしまいます。


■しかし「英英和辞典」だとその微妙なニュアンスも英語で書かれているので、記憶の定着に有効なのです。


■例えば「regime」と「government」の違いは日本語訳だと同じ「政府」などという意味となります。しかし「ワードパワー英英和辞典」で調べると

単語 英語の定義 定義の日本語訳 定義から導かれる
日本語の意味
「regime」 a method or system of government, especially one that has not been elected in a fair way 政府、特に公正な選挙で選ばれなかった政府の体制 政治制度、政治形態、政権、政府、管理体制
「government」 the group of people who rulr or control a country 国を統治または支配する人々の集まり 政府、政治機構

などのように書かれています。ただ単語の意味を覚えるだけではなく、遠回りのように見えるが英文の定義に触れることにより、より確実に英語の単語を習得することが出来ます。また、「英語⇔英語」という脳の神経回路を作ろうという場合、日本語に触れずに単語の意味を学べるので好都合です。

■ただし、注意点があります。それは、英語の定義を読んでも意味がわからない場合以外は日本語訳が書いてあってもできる限り日本語訳を見ないようにしなければならないということです。。何度もいいますが「英語⇔英語」という脳の神経回路を作るためにはなるべく日本語の接触は絶たねばなりません。

■ここでのまとめ

0:英語の学習に必要なのは英語を英語として理解する「英語⇔英語」の勉強法です
1:英和辞典を使うのは今日限りでやめましょう(「英語⇔日本語」という脳の神経回路が出来てしまい、ジャパリッシュ(JapalishまたはEngrish)を超えられなくなってしまうから
2:英語を英語として理解する「英語⇔英語」ために最も優れた辞書は「英英辞典」です
3:「英英辞典」に使われている基本単語(2000〜3000)がどうしてもわからないと言う人のみ「英英和辞典」を使います
4:「英英和辞典」を使ってもできる限り日本語訳は見ないようにします





(追記)
■この記事を書いてから1年くらいがたちましたが、2008年6月にコウビルド英英辞典に新しく「Collinsコウビルド米語版英英和辞典」が加わりました!


ワードパワー英英和辞典と「Collinsコウビルド米語版英英和辞典」を迷っているなら間違いなく後者をお勧めします!

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